学校法人一隅学園 だいぜんじ幼稚園

園内日誌

楽しさと愉しさ ~発表会によせて~

りょうけんの独り言

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園庭の落葉で元気よく遊ぶ子ども達のエネルギーのせいか、暖かいままの秋が続き、いきなり冬が来そうな気配がしております。


そんな中、今度の土曜日には発表会が行われます。


先生達は、もちろん準備関係で忙しくなる時期ですが、「追い込まれる」ことはありません。


発表会という行事についても、日常の保育同様「子ども達の主体性を大切に」しているからです。


これが「教師主導型」の発表会だとこうはいきません。


発表会のすべての計画を担任が立てるとなると、そのゴール(目標)も当然ながら担任が立てなくてはなりません。


この劇はこんな仕上がりにもっていかないと・・・。


この合唱はもっと声を揃わせないととてもお見せできない・・・。


今日もたくさん練習させなくちゃ!


あ~あと一週間しかない(絶望)・・・。


教師主導型の最大の難点は、保育の本来の目的を見失い、「保護者の方々に魅せる」ことしか見えなくなることです。


「子ども達の主体性を大切に」した発表会ですと、


『 何を発表したい? 』という先生の問いかけから始まったりします。


特に年中や年長になるとそれは顕著です。例えば、クラス皆で話し合って、「劇」をすることになったクラス。


何の劇にするかも話し合います。自分は何の役になるのか。セリフはなんて言おうか。


劇中に流す曲はどうしよう。その曲は、どのタイミングで流すとよいか。


この歌詞を考えると、ストーリー上、ここで(この曲を)かけるといいんじゃないか。


様々なことを自分達で話合い、決めて、準備し、練習します。


主体的に活動する発表会と、教師主導でさせる発表会と、最大の違いは活動プロセスでの「意欲」です。


人は他人に指図をされながらする事よりも、自分で決めた事の方が意欲が湧き出ます。


意欲は全ての学びの原動力です。それは「本物の愉しさ」だと思っています。


社会人も一緒です。自分の役割や仕事を「こなす」中でも楽しさはあるでしょう。


しかしながら、その組織で、社会で、国で、この地球上で、というように、自分の役割の先にある「目的」を理解している大人はその役割や仕事の愉しさを知ります。


だいぜんじ幼稚園が実践している(国が示している)日本の幼児教育~18歳までの教育は、自分の頭で考え、自分の心で感じ、しっかりと生き抜く人を育てようとしているものです。


保護者の皆さんにおかれましては、舞台上での園児達を観ながら、あの子達の未来を少しでも捉えていただけると幸いです。


りょうけん

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