りょうけんの独り言
R6年 うんどうまつりを終えて思うこと
(とっても久しぶりの独り言・・・) だいぜんじ幼稚園は、「子ども達のため...
園内日誌
りょうけんの独り言
明日は運動会です。
保護者の方々におかれましては、楽しみにして頂いているかと思います。
毎年保護者の皆さまに運動会のご感想を頂くのですが、
近年そのご感想で「先生達も子ども達も楽しそうで...」という趣旨のお言葉が多いように感じます。
だいぜんじ幼稚園では、ここ数年で新しい教育要領に合わせた保育改革を行いました。
運動会や発表会という大掛かりな行事にもその考え方が及んでいます。
ひところ昔の運動会では、幼稚園は保護者の方々に「魅せる」ために必死でした。
魅せたい気持ちは重々分かりますが、やらされるのは園児達です。
先生たちは、勝手に設定した一律のレベルに到達させようとします。
(一律の到達度を幼児教育で求めることは避けるよう教育要領に規定されています。)
根気を付けるため、達成感を味合わせるため、という美談の下、必要以上の訓練させられ、叱られ無理強いさせられてしまいます。
子ども達は、指導する先生達が満足してくれることに悦を感じ、先生たちもその姿を見て、もっと、もっと、と…。
そして運動会本番、保護者の方々は幼児とは思えない演技に魅了され涙されます。
先生たちも泣いていました。
私はあの頃の先生達の本番での涙は、半分は「感動」で、もう半分は「ごめんね」の涙だったと思っています。
「無理させてごめんね、みんなよくがんばったよ」という想いです。
運動会という行事は、子ども達のものであるべきです。
一人ひとりが無理することなく、非日常の舞台で、色々なことを、様々な形で感じ、それぞれの育ちに繋がっていきます。
楽しみにしている子
楽しみだけど極度に緊張してしまう子
あんまり楽しみじゃない子
大勢の前に出ることなんてしたくない子
あえて申し上げますが、「全園児が最高に楽しめる」運動会なんてあり得ないと思っています。
一人ひとり違うんですね。それを、まずは大人が認めてあげないといけません。
「運動会が楽しみじゃない子」なんて話をすると悲しくなる方がいらっしゃるかも知れませんが、
そういう子のストーリーさえも大人たちが前向きに捉えるべきなのです。
と、幼児教育において、運動会や発表会という行事はとても難しく、悩みの多い行事です。
だいぜんじ幼稚園の保護者の方々には、その背景まで知って頂きたいと思い筆を取りました。
理解して下さる方が多いと思っているからです。
さあ、なんだか暗い文章になっちゃいましたが(笑)、なにはともあれ明日は晴れそうです!!
広ーい会場で、のびのびとした園児達の演技をお楽しみ頂きたいと思います(^^)
よろしくお願いしま~す♪
りょうけん