学校法人一隅学園 だいぜんじ幼稚園

園内日誌

自然 と 不自然

りょうけんの独り言

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園庭に蝉の声がきこえる季節になりました。


今年も暑い夏になりそうです。


そんな中、子ども達は暑さに負けずよく遊んでいます。


今年は、年少・年中・年長で、様々な植物を育てることに挑戦しているようです。


年少さんは、お花やスイカ!




年中さんはお米!


年長さんは野菜!




現代の子ども達は、自然に触れる機会が少なくなっています。


自然って何でしょうね。




野菜の旬を感じること


現代は様々な野菜が年中食べられますね。それは不自然なんですね。


大人の私たちでも「この野菜の旬はいつ?」って聞かれると戸惑いませんか?




切り身ではなく、頭がついた魚をみること


魚と聞いて切り身を思い浮かべる子どもがいるという話を聞きました。




お米がどうやってできるのか知ること


稲作を体験して、お米作りがどれだけ大変なのか感じられます。


過去に行った「バケツ稲作」では、10個位のバケツで数ヵ月かけて作ったお米を炊いたら、お茶碗1杯分になりました。


40人の園児で分けると1人分はほんの少し。お米の大切さを体感した良い経験になりました。


お米を一粒残さず食べられる人に育って欲しいです。




ノンシュガーなのに甘い食べ物や飲み物


不自然ですね。。何でしょう? 何かがおかしいはずです。




真夏なのに涼しい部屋


40℃を超える久留米ではエアコンは必須です。でも、夏の暑さを感じながら、汗をたっぷりかかないと、育つべき身体の機能が育ちません。


エアコンの温度は大人が暑いと感じる位が適切かもしれません。




手をかざすと出る水


世の中に蛇口ハンドルが減ってきました。自動蛇口です。自動の物が日常に溢れています。


入園したての子ども達の中で、手をかざすのに蛇口から水が出ないことを不思議がる子が出てきました。


手首のしなやかさや握力が育ちにくいかも知れません。





自然 と 不自然


現代社会は不自然の塊です。


その中で育つしかないあの子達は、世の中で最も自然に近い存在です。




大人にとって、不自然は 便利なもの です。


でも、子ども達にとっては、育ちを妨げるものが多いのかも知れません。




自分で考えて、自分で感じて、自分で挑戦して、自分で失敗して、


そういう環境を、大人が意識して提供しなくちゃいけない時代になりました。




子ども達には予測不可能な未来が待っています。


生き抜く力を身に付ける素地を、この幼児期にどうにか育んであげたいものです。


りょうけん

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